「BT'63」 池井戸 潤 2006年 講談社文庫

 この小説は、川崎に住んでいた少年時代に親しんだ「産業道路」が舞台になっている。なんか嬉しい。少年時代の工場地帯の「臭い」が蘇ってきた。高度成長期は荒っぽかった。 以下は、特に印象に残った文です。


 国道131号だ。カッコ書きで、「産業道路」との通称が入っていた。

 銀行には将来を評価する能力がない、とも相馬はいった。銀行は融資先を常に過去の業績でしか評価できない。それなのに融資する金の使い道は常に未来にある。