サブプライム・ローンに端を発し、リーマンショックで本格化した金融危機が、ドバイの凋落の引き金を引いてしまったのか?
かつてはオイルマネーを背景にもつ「安全地帯」と言われたドバイ。アラブのお金持ちの静養地として、1日4回の礼拝は欠かさないが、砂漠の民の伝統にも従って、種馬のように美酒と美女の日々を過ごす別宅のある街です。
世界の競馬の中心地としてもあまりにも有名です。最近は、超豪華なリゾートマンションで世界的な観光地にもなっています。
石油収入のおかげで流動性の潤沢な湾岸諸国は、金融危機の影響は受けないとの予測は外れたようです。
アラブ首長国連邦屈指のビジネスセンターであるドバイ首長国でも、海外投資家が資金を引き揚げたため、湾岸諸国の株価は急落しました。国や民間の投資家が保有する外国株の価値も激減。地域の急成長の原動力となった原油の価格が1バレル=70ドルまで下落する中、高水準の負債を抱えるドバイでは不動産バブル崩壊の懸念が高まっていたそうです。
11月25日、ドバイ・ワールドの債務返済延期要請が発表されました。続いて11月30日には、ドバイの政府系不動産開発大手ナキールが事業計画の縮小を発表しました。
ナキールは、世界一高いビル、世界一豪華なホテルなど「世界一」を冠する建築物を次々に登場させ、ドバイ沖の巨大な椰子の木型の人工島「パーム・ジュメイラ」プロジェクトを手がけるアラブ首長国連邦最大手の開発業者。ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールド傘下の会社です。
バブル臭が強かったドバイの建築ブームが収束するのは、生禿的にはむしろ歓迎です。ですが、世界の競馬の聖地ドバイが衰退するのは由々しき一大事です。サラブレッドは、アラブ馬が祖先。由緒正しきサラブレッドの発祥地なのです。心配です。とても心配です。アラブの大金持ちの「速い馬」「強い馬」に対する想い入れは、文字通り「金に糸目をつけない」もので、その情熱が凱旋門賞を始めとする世界の競馬を支えていると言っても過言ではありません。遠くへ飛んで逝っちゃうほど激しく逞しく・・・ まさに馬のように・・・( ← 話が逸れているような)、ともかく凄いんです。
タージマハルを始め、世界文化遺産の多くが、理屈抜きの婆娑羅の魂が作らせたものです。民の苦しみをものともしない事業は、民主主義国家では困難です。現代にタージマハルを作ろうとすれば、民衆が暴動を起すことは必至です。好き嫌いは兎も角、アラブの大金持ちには好き勝手にド派手なことをやり続けて欲しいのです。血の汗を流しながらどこまでも走る続ける汗血馬のように。
*汗血馬は「一日に千里」走ると言われる伝説の馬
大昔から、アラブの人々は汗血馬を求めて中央アジアを旅したと言う
かつてはオイルマネーを背景にもつ「安全地帯」と言われたドバイ。アラブのお金持ちの静養地として、1日4回の礼拝は欠かさないが、砂漠の民の伝統にも従って、種馬のように美酒と美女の日々を過ごす別宅のある街です。
世界の競馬の中心地としてもあまりにも有名です。最近は、超豪華なリゾートマンションで世界的な観光地にもなっています。
石油収入のおかげで流動性の潤沢な湾岸諸国は、金融危機の影響は受けないとの予測は外れたようです。
アラブ首長国連邦屈指のビジネスセンターであるドバイ首長国でも、海外投資家が資金を引き揚げたため、湾岸諸国の株価は急落しました。国や民間の投資家が保有する外国株の価値も激減。地域の急成長の原動力となった原油の価格が1バレル=70ドルまで下落する中、高水準の負債を抱えるドバイでは不動産バブル崩壊の懸念が高まっていたそうです。
11月25日、ドバイ・ワールドの債務返済延期要請が発表されました。続いて11月30日には、ドバイの政府系不動産開発大手ナキールが事業計画の縮小を発表しました。
ナキールは、世界一高いビル、世界一豪華なホテルなど「世界一」を冠する建築物を次々に登場させ、ドバイ沖の巨大な椰子の木型の人工島「パーム・ジュメイラ」プロジェクトを手がけるアラブ首長国連邦最大手の開発業者。ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールド傘下の会社です。
バブル臭が強かったドバイの建築ブームが収束するのは、生禿的にはむしろ歓迎です。ですが、世界の競馬の聖地ドバイが衰退するのは由々しき一大事です。サラブレッドは、アラブ馬が祖先。由緒正しきサラブレッドの発祥地なのです。心配です。とても心配です。アラブの大金持ちの「速い馬」「強い馬」に対する想い入れは、文字通り「金に糸目をつけない」もので、その情熱が凱旋門賞を始めとする世界の競馬を支えていると言っても過言ではありません。遠くへ飛んで逝っちゃうほど激しく逞しく・・・ まさに馬のように・・・( ← 話が逸れているような)、ともかく凄いんです。
タージマハルを始め、世界文化遺産の多くが、理屈抜きの婆娑羅の魂が作らせたものです。民の苦しみをものともしない事業は、民主主義国家では困難です。現代にタージマハルを作ろうとすれば、民衆が暴動を起すことは必至です。好き嫌いは兎も角、アラブの大金持ちには好き勝手にド派手なことをやり続けて欲しいのです。血の汗を流しながらどこまでも走る続ける汗血馬のように。
*汗血馬は「一日に千里」走ると言われる伝説の馬
大昔から、アラブの人々は汗血馬を求めて中央アジアを旅したと言う