マクロレンズを持つと、画面おっぱいに華を映してみたくなります。

ピントの合う範囲が狭いので、メシベに合わせると、花弁の輪郭も花芯もボケる。それではボケボケの写真になってしまう。花弁の端にピンと合わせると、花の輪郭がハッキリと浮かびあがってくる。綺麗だ。

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でも…、それだけなのだ。画面いっぱいに咲いた花は、肉眼では見ることができない、花のディテールをボケ味と共に見せてくれます。でも…それだけだ。綺麗かも知れないが、よくある写真だ。誰がどう撮っても、こんな写真になってしまう。マクロレンズを持ってますというだけです。

梅なら、美しい枝を見つけてその枝振りと共に、花の綺麗さを撮る。見ていて飽きない花の写真というものはそういうものなのではないか…と思います。

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例えば、蕾をつけたこの枝。丸い蕾が可愛らしですよね。こういう写真の方が、花のドアップ写真よりも風情があります。

「花なら蕾」とはよくいったもので、こういう写真を見ると、つい咲いた姿をイメージしてしまうので、心惹かれる絵になるんですね。咲き誇る花は、それだけの美しさにしかなれない。しかも、それを情緒も何にもなくアソコをドアップにしたんじゃあ、想い入れる余地も有りません。

来週、梅の花に再挑戦してみることにします。