最近気になっているのが「自己家畜化」。人間に家畜化されると、野生動物は凶暴性を失って大人しくなる。家畜は檻の中で密集して暮らす。それでも喧嘩せずにおとなしく生きている。

 ホモサピエンスは、自分自身を家畜化している。集団で暮らし、野生を失っている。それは事実だろう。疑問なのは、ホモサピエンスの皆殺し遺伝子は、自己家畜化によって発現が抑えられるのか?

 現在のトランプによって分断された米国の暴力傾向を見ていると、「そんなことはない」。ホモサピエンスの残虐性は少しも減じてはいない。いやいや、それは米国だから … ちょっとまて、中国やロシアやイスラエルや … 残虐非道はとどまることを知らない。

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 綺麗に見えるホテイアオイの花。西洋人が流してしまった一株が、アフリカ最大の湖ビクトリアの湖面を覆い尽くし、魚を死滅させ、沿岸の漁民を飢餓に追に追いやり、多くの犠牲者を出した。歴史に残る最悪の外来種による被害の一つとなった。

 地球に放たれた皆殺し遺伝子を持つホモサピエンス。地球の生態系を破滅させるこの種をこのまま放置するわけにはいかない。

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 空蝉を見ていると、儚い命を思う。ホモサピエンスのように図々しく蔓延る生き物ではない。「やがて死ぬ景色は見えず蝉の声」(芭蕉)。懸命に生き、命を繋ぎ死んでいく。天然の一部として、その生を全うする。ホモサピエンスには無縁の生き方だ。