通常、入庫検品は数量検品だけです（品質検査までしている時間はありませんよね）。さて、その数量検品ですが、外から見て幾つ入っているかが分かるものならばいいのですが、段ボール箱に梱包されていたりすると、開梱して見なければ実際の入数を確認することはできません。結局、箱の外に表記してある入数を「信用する」ことになります。

「信用する」というのは「信用に足る」という根拠を確認していることが前提です。少なくとも表示と実際の誤差をは「これぐらい」だと事前に把握しており、管理上重大な問題にはならないことは検証済みであれば、「信用して」開梱チェックをしないという決定も妥当です。

信用検証ができていない、或いは、信用不可という場合には、入庫時の数量検品をどのようにしたら良いのでしょうか。全てを開梱して入数を調べたのでは時間が掛かり過ぎます。考えられる未開封チェックの方法の一つは、重量検査です。

（個別重量×入数）＋（梱包重量）＝全重量

重量チェックの結果、入数などから割り出された重量から、管理水準の範囲外にあれば、開梱チェックを行います。雨の日は、段ボールなどの紙は湿気を含んで重くなりますので要注意です（コンテナで運ばれてきた荷物は、外気の影響はあまり受けませんが）。

外れ値の多い仕入先には、実態を報告して改善を求めます。改善がなされなければ、残念ながらお取引を再考しなければなりません。

入庫検品は在庫管理の入口です。そして、取引先との接点の一つでもあります。出庫検品は在庫管理の出口です。同時に、顧客との接点でもあるのです。

入庫検査。考えれば考えるほど、奥が深いものです。荷物を受け取って、所定のロケーションに搬入してしまえばよい。そういうものではありません。


ところで、薬品メーカーのサイトの情報によれば、今年の新型インフルエンザの病原ウイルスは、Ａ型インフルエンザウイルスのＨ１Ｎ１亜型（別名・ソ連型）と呼ばれる遺伝子タイプのウイルスだとか。

厚生労働省によれば、予防方法は以下の通りです。
・人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗いを心がけましょう。
・アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
・普段からの健康管理も重要です。栄養と睡眠を十分にとり、抵抗力を高めておくこともインフルエンザの発症を防ぐ効果があります。
毎度お馴染みのことですが、ちゃんとやれば感染を防ぐことができる可能性が高くなります。

風邪など召しませんように。お気をつけ下さい。