「分子整合医学」は、不足している栄養素を補うことで病気を治す治療法です。以下に、ネット検索した結果を要約してみます。理屈は解るけど…、怪しげな代物ですね。

《体はすべて水と食べ物からできている》

 遺伝子、ホルモン、酵素、脳内の神経伝達物質、抗体、すべての細胞、骨、筋肉、コラーゲン、血液・・・などのすべてが栄養素を原材料にしてできています。

 分子整合栄養医学は、1960年代に米国のライナス・ポーリング博士・カナダのエイブラム・ホッファー博士らが提唱し、実践されてきた栄養療法です。ポーリング博士は54年にノーベル化学賞を受賞した世界的な生化学者です。

 血液検査によって体の状態を、生体を構成する基本単位である細胞を分子レベルで捉え、必要な栄養素を至適量まで補給することで、細胞の合成や修復を促進し、体のシステムの不調を整え、様々な疾患を治す治療法です。

 現代人は、カロリーの過剰の陰に隠れて、大切な多くの栄養素が不足しており、ほとんどの人が何気なく生活しているだけで「現代型栄養失調」に陥っています。

 不足しているのは、主に
・ビタミン類
 ビタミンA,カロテン
 ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、
        ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、葉酸など)
 ビタミンC
 ビタミンD
 ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール群)
・ミネラル類
 鉄(特に月経のある女性はほぼ全員が隠れ鉄欠乏)
 カルシウム
 マグネシウム
 亜鉛
 銅
 ω3(n3)系多価不飽和脂肪
 EPA.DHA
 リノレン酸
 食物繊維
 水溶性・非水溶性

《治療の方法》

 「オーソモレキュラー療法」の「オーソは英語で『整合』、モレキュラーは『分子』を指します。体内にある分子は、基本的にすべて栄養です。分子、すなわち栄養のバランスを整えていく治療法のことで、『分子整合栄養医学』とも呼ばれます。
 『分子整合栄養医学』とは、血液検査の結果を生化学や栄養学などに基づいて解析して、ミネラル、ビタミン、栄養素の過不足を判断し、体内環境を本来あるべき正常な状態に整える治療法です。
 普通の健康診断ではわからない病気の手前の“未病”段階での体の異常を見つけ出し、栄養バランスを整えます。
 慢性疾患では基本的に体内の栄養バランスの乱れが病気を引き起こします。ですから逆に栄養の体内濃度を正しく調節すれば、体の働きも正常化し、さまざまな病気が治るわけです。病気を治すのに必要な栄養の濃度のことを、オーソモレキュラーでは『至適濃度』といいます。実際に栄養を至適濃度にするのには食事だけでは難しく、サプリメントや、ときには点滴も積極的に活用します。
 分子整合栄養医学でいう最適な栄養素の量とは、食事から摂れる量をはるかに超えます。少量の栄養素を摂っても、治療にはなりません。

《治療の流れ》

1申し込み
    必要事項を症状に応じて問診票に記入します
2診療・カウンセリング・採血
    医師による診察・カウンセリング の上で採血します
3検査結果報告
    2-3週間後、検査結果を医師よりご説明します
4サプリメント発送
    1-2週間後、サプリメントをお届けします
5定期検診
    数カ月おきに診察・採血を繰り返し、その時必要なサプリメントを提供します

 栄養素による治療の大半は保険で認められていません。