放送大学の「非ユークリッド幾何と時空」(東京都市大学-橋本義武教授)が、時間の物理を考える上で、勉強になっています。志は大きくとも、基礎もできていない生禿ですから、こういう基本から教えてくださる内容は、とても助かります。

 特に、「目から鱗」だったのは、「天動説の『天球』から、(角)運動量保存へ(面積速度一定)」。そして、電子も角運動量を持ち、一般に素粒子は固有のスピン角運動量を持っています。世界を作っているのは、等速直線運動ではなく、角運動量なんですね。

 「時間を空間化すると、何かが抜け落ちる」(ベルグソン)は、私の感覚と合っています(とりあえず、感覚を縁(よすが)として進んでいきましょう)。ドップラー効果を考えるなら、動いている物体を見ている私たちの「時-空間」が伸縮して見える/聞こえます。ですがそれは、そう聞こえる/見えるということだけで、空間が伸縮していることにはなりません。

 ガウタマ・シッダールタに従えば、[1/無=空(無限)]です。そして、[空*無=1]です。1はスピン1の素粒子です。釈尊はインフレーション理論を予言しています。素粒子から宇宙までを説明する、何かのヒントが得られるのではないか?少しこれで進んでみようと思います。