生禿も楽しみにしていた黄檗山萬福寺。大らかで明るいお寺です。
まずは昼食。実は早朝から動き回ってお腹がペコペコ。でも萬福寺の名物を食べたくで我慢をしてここまでたどり着きました。薬膳料理の萬(ばん)で名物の胡麻豆腐の載った茶蕎麦を頂きました。納得しました !(^O^)!
中国から隠元禅師がやって来て作られたお寺。隠元さんは「隠元豆」を日本にもたらした、食文化の導師でもあります。
飛び石は、龍の鱗。井戸は、龍の目。お堂は、龍の蛇腹。龍に縁のあるお寺です（傍に龍の神社もあります）。
萬福寺は、現在は、イベントなどにも熱心に取り組む観光寺です。この日も、トークショーを開催していました。この鉢は何でしょう？何かを育てているようです。これも客寄せのネタなんでしょう・
建物も中国風で大きくて大らか。布袋さんが笑っています。
写真撮影も自由で、中国風の四天王を撮りました。なんとも太っ腹な気持ちの良いお寺です。
驚いたのはコレ !(^O^)! 韋駄天です。ヒンズー教の神（スカンダ）。厨房の神で、美味しいものを集めてくる役割を持ちます。「ご馳走」の由来にもなっています。
四天王寺では、仏教寺院は社会福祉によって国を治める拠点でした。ですが、時代が下ると寺院は、人々の欲望 − 食欲と性欲を充たす拠点としても機能し始めます。浅草寺が典型ですが、門前には様々な料理屋、門の裏には歓楽街(女郎屋を中心とする吉原)。江ノ島の弁天様も俗称は「オマンコ様」でした。福祉で治め、快楽で司る。政治の「本堂」なんでしょうね。今回の旅では、その代表である四天王寺と萬福寺を巡ったことになります。
萬福寺と言えば、この木魚。ソーシャルディタンスのネタにしてます。自撮りの携帯置きまで用意して … 気持ちの良い？商売根性です。
お堂では、トークショーの真っ最中。隠元禅師のありがた〜いお話をしてました。
お堂の周りには尊者の像。祈りの形も人間臭くなっているのでしょう。
ん！萬福寺の本尊の上の額に「真空」の文字。時間と空間の物理を探求している生禿としては見逃すわけにはいきません。帰ったらゆっくり調べてみましょう。
＊調べてみたら … 「真空」は明治天皇の宸筆とか。汚らわしいものを見てしまいました。
え！監視員さん？女房はモデルさんだと言います。商売っ気が講じて？美女を置いているのではというのです。実際は、トークショーの後に踊りを披露する方でした。要は、出待ちだったんです。だったら、暖かい控え室を用意してあげればいいのに … と思った次第ですが、事情は分かりません。
最後にもう一度、韋駄天です。ふくよかな顔立ち。装飾過多の剣。食の快楽を究めんとする覚悟が見えます。快楽主義者の生禿としては、この旅の最大の収穫がこの韋駄天さんだったかも知れません。
京都駅に戻ると、「眺望ゲート」なるものがありました。生禿も京都には何度も来てますが初めて見ました。何だろうねコレ。人間の欲望ってよく解らない …・
