仕事では何度か行っていた長野。「善光寺は駅前のこの通りを真っ直ぐですよ」って教わっていたのですが、行く機会に恵まれませんでした。女房が行きたいのというので、訪ねることにしました。

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 長野駅を降りて、まず昼食。信州なのでお蕎麦。それほど美味しくはありませんでしたが、駅前にしてはコスパは高いので良しとしましょう。

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 山門を潜っても荘厳な雰囲気とかはなく、どこまで行っても物見遊山の観光地。どこからどこまでが善光寺なのかも分かりません。

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 山門の仁王さんの目玉がギョロッてしています。

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 人出は結構なもんでステイホームなんぞ糞喰らえ。皆さんお元気でした。

20210502X2s024 20210502X2s027仏足跡
 流石に日本仏教の最も古い拠点の一つです。仏足跡がありました。

 仏足跡(仏足石)は、古代インドで仏像が作られる前、釈迦を表す象徴として礼拝の対象とされていました。

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 本堂前のお線香台。天井には狛が、脚には獅がいました。

 善光寺は、本田善行が、仏教反対派が打ち捨てた、所謂「善光寺様式」の仏像を拾って安置したのが始まりという伝説が残ります。日本の仏教が宗派に分かれる前からのお寺なおで、無宗派。強いて言えば、善光寺信仰です。大和朝廷が仏教を使って統一国家を目指した時に、大和の古寺と同格(以上)の歴史を持つ寺を必要としたほどに、信州は重要拠点だったのです。

 旧石器時代は黒曜石の産地として、交易の要衝として栄え続けたのが信州です。信州を治めた王は、朝鮮からきたどこの馬の骨とも知れぬ流れ者=天皇とは格の違う名門だったのです。今は見る影もありませんが … 。

 善光寺の内陣を回ってきました。ここを潜らないと善光寺に参ったとは言えない、と女房。真っ暗な産道を通って生まれ変わる … なんてことはありませんが。

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 お庭は普通に綺麗です。昔の境内は広かったのでしょうね。

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 境内には4つの宗派が、それぞれの院を建てています。

 芭蕉の「月影や四門四宗も只一つ」(大本願(本願寺系)の境内にある句碑)も仏法は四門四宗に分かれても帰するところは一つであると解釈されています。

20210502X2s077経蔵 20210502X2s081
 経蔵と不動明王のシンボルの剣。本当にここはごちゃまぜ。何が何だか判らないのが一種の健全さなのかも。

20210502X2s086 20210502X2s087世尊院
 参道を歩くと世尊院(釈迦堂)があります。珍しく涅槃像があって興味深く見させて貰いました。

20210502X2s090大本願.JPG 20210502X2s093如来奉還
 太田善光の如来奉還の像が置いてあります。う〜ん、この爺さんがこんな大きな仏像を背負って運ぶのは無理があるような … 。そこは伝説ですから、お許しちゃいましょう。

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 僧房があちらこちらにあります。お坊さんが善光寺観光で宿泊する宿ですね。

20210502X2s099西方寺 20210502X2s102
 西方寺。ダライ・ラマ14世により開眼したチベット大仏があるお寺です。写真で前を歩いているのは、(後で判明したのですが)このお寺のお坊さんです。境内には牡丹の花がいました。

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 チベット大仏といのはコレ。最近のフツーの大仏さんです。

 見たい方はインターホンでというので、連絡すると先ほどのお坊さんが対応してくれました。

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 天井画も壁画も良く描けています。綺麗です。長野にお越しの際は是非!ご覧下さい。

 公開時間が過ぎていて、砂曼荼羅を見ることができませんでした。女房がとっても残念がっていました。

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 チベット難民への義援金。ちょっとだけど入れました。中国共産党の残虐非道な行いは、止まりません。皆殺し遺伝子を持つホモサピエンスとは、元々そういう種なのですから致し方ありません、絶滅を待つ以外に方法はなさそうです。

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 西光寺。この六地蔵憧は、六角形の石に六道の衆生を救う菩薩の姿を六体の浮き彫りで表しています

20210502X2s119朝日山大蛇の塚.JPG
 朝日山大蛇の塚。殺された大蛇を鎮めています。女性二人が熱心に拝んでいました。蛇と心を通わせているようです。

20210502X2s121かるかや
 かるかや親子の対面の像。謡曲「苅萱」でも伝えられる悲劇の一場面。一茶も詠んでいます。

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 長野駅に戻って、駅前のホテルにチェックイン。食事をしようと外に出ると雨です。一日中スッキリしない天候でしたが、遂に降ってきました。という訳で、食事はホテルの建物の地下で済ませました。コンセプトは、「牛に引かれて善光寺参り」に因んで「牛を食べる」。信州牛をサイコロで頂きました。