本日で69歳になりました。子供の頃は、もうじき70歳なんてヨボヨボのお爺ちゃんだと思っていたのが、ボケてきたとはいえ、現役で働いています。楽隠居なんて貧乏人には縁がないことは解っていましたが、実感が湧きませんでした。

 10年以上前から、70歳で死ぬという予定でした。一応、この命で目指したものについては出来る限りのことはやりました ← つまり、出来たのはほんの僅かです。それでも精一杯やりました。やりたいことはまだまだあります。でも、この歳で出来ることは多くありません。であれば、私としては生きている意味は無いんです。

 私が成し遂げたことは百年ぐらいは残るものが幾つかはあります。開発した知識や手順は、然るべき組織に移転済みです。私が死んでも、私の仕事は残ります。だから、いつ死んでもいいと思っています。

 できれば75歳ぐらいまでは、大学で若い人に自分が培ってきたものを教えたいとは思います。でもそれ以上の望みはありません。あとは、女房と仲良く、機嫌よく過ごしたい、それだけです。

 もう余生です。「生きるとは、死ぬ時までの暇潰し」を楽みつつ、死を待ちたいと思います。