「判断力を強くする」 金沢晃治 2012年 ブルーバックス

 意思決定に関する講義の参考にと思ったのですが … まるっきり役に立たなかったわけでも無いので良しとしましょう。 以下はこの本の要約と引用です。


《1. なぜ判断を誤るのか》

・狭い範囲で考えている
 判断を間違える一番の要因は、「近視眼」です
・選択肢を絞り込めない
・先読みできない
・思い込みをしている
・目先のことに囚われる
・優先順位を間違える
 何のために判断しているのかを確認し、目的地に近づく判断をする
・選択肢の欠点を見落とす
・確率の低い小さなん危機を過剰に恐れる
・小さな確率に備えない
・臨機応変な判断ができない
・因果関係を間違える
・単純化しすぎる
・過去の経験に囚われる
・他人の考えに流される
・疑う力が不足している
・冷静さを失っている

《2. 判断とは何か》

 「何がしたいか」、価値観は判断の土台です。何を重視するかを自覚し、最善の判断を探せば、最善の判断に近づけます。

 脳の省力化のメカニズムは、脳の負担を減らすというより、判断時間を短縮するためにあります。天敵に襲われた時にグズグズしてはいられません。

《3. 正しい判断のための指針》

・選択肢は多めに挙げる
 別の選択肢を意識する
 他人に助言を求める
・無駄な選択肢は刈り込む
 長期に影響を及ぼす判断では、大きな欠点がいずれ我慢できなくなる
 絞込みは直感で行います
・最悪のケースも忘れない
 自分に選択権が無い分岐点では最悪の場合を想定する
 自分に選択権がある分岐点では最善の場合を選ぶ
・何が一番大切かを忘れない
・何が最も緊急かを考える
・自分の思い込みを疑う
 脳は精査を嫌がる
 脳は過去の経験をもとに見当をつける
 脳は受け取った情報を曖昧なままにしておくのを嫌い、無理矢理意味付をする
 いったん思い込むと、それを裏付ける情報しか受け付けない
・情報の信憑性を確かめる
・利益と損失を評価する
・生命の安全を最優先する
・希にしか起きないことは無視する
 優柔不断を回避する
・めったに起きないことに備える
 万が一に備える
 起きてしまった場合の対策を準備する
・臨機応変に対処する
 ルールは、最終目的に照らして解釈する
 中間目標を示す規則を無視することもある
・他人の価値観に流されない
 社会を維持するためには、「ある程度」価値観を共有する必要はある
・昔の判断ミスを気にしない
 過去の判断を評価することは可能だが、将来への教訓を導き出すのは困難
 過去と現在で価値観が変化する
 判断時点以降に明らかになった情報は、判りようがなかった
 異なる判断をした場合の架空の現在が、現実の今より良いという保証は無い
 人生が終わるまで、最終の評価はできない 明日は明日の風が吹きます