今回の奈良では、物凄いものに出会いました。興奮して声が上ずり、目は血走り、腰は定まらず勝手に動き、喉はカラカラになりました。こんな偶然の出来事ってあるんですね〜〜〜。
宝亀元年(七七〇年)白壁王が即位され光仁天皇となられると同時に井上内親王は皇后になられ翌年には御子他戸親王も皇太子となられました。しかし宝亀三年(七七二年)天皇を呪詛したと疑いをかけられ皇后位を剥奪され、他戸親王も皇太子を廃され、大和国宇智郡(五條市)に幽閉されたのち宝亀六年(七七五年)四月二十七日、母子ともに薨去されました。
奈良時代の混乱と政権争いの中で、光仁天皇の第一皇子で渡来氏族の高野新笠を母とする山部親王(後の桓武天皇)を擁立する藤原百川の策謀によるものと伝えられています。

次に行ったのは福智院。小さなお寺で、普通なら見向きもしないんでしょうが … 今回のコンセプトが「一度も入ったことがない寺社へ」ですからね。元は興福寺大乗院の地蔵堂だったとかで、地蔵菩薩(地蔵大仏)が有名らしいし … 行ってみると「秘仏 十一面観音 ご開帳」とか。
ガネーシャは、秘仏といっても、そんじょそこらの秘仏じゃなくて、門外不出なのが通常。上野の聖天島のガネーシャは「誰も見たことがない」とか言われます。そ、それが、堂々と置かれているのです。しかもお寺に、恥ずかしげもなく!!!!!!
ガネーシャは抱き合った男女の象。男女の結合部も表現されている。震える手で、像を持ち、ひっくり返して結合部を確認しようとしたが … できなかった!!!
このガネーシャがフツーじゃないのは、男女とも正面を向いていること。抱き合ったまま「あら見てるの?」って感じで、こっちを見てる。なんとも珍しいというか … 。
お寺の方に聞くと、新しいご住職が「構わない」って公開しているんだそうな。凄いというか、生臭なのか、何なのかは定かではないが、研究者も訪れて見ていくそうだ ← 当たり前だ!!!
撮影は禁止なので、図録とかは無いかと聞くと「無い」とこのと ← ある訳無いよね。とにかく、コーフンしてしまって、ガネーシャを見つめること30分。この目に焼き付けました。
そうそう、お地蔵さんも十一面観音もなかなか良い仏像でしたよ。ガネーシャ抱かれているお相手は、十一面観音の化身と言われています。十一面観音に、自らの悦ぶ姿をお見せして、お慰めしようという魂胆なんでしょうネ (^^♪
「お水取り」は、発祥の地では失われてしまった、ゾロアスター教の火の祭りなど、中近東〜中央アジアの様々な宗教祭祀が混在していると言われています。日本列島は「文化のどん詰り」これ以上どこにも行けないので、全てが残る「辺境文化」の地です。世界の様々な文化がそれとは知れず「生きたまま」「冷凍保存」されているのです。
奈良博は基本「撮影禁止」。東博とは大違いです。それにしても、流石に奈良です。凄い仏像が無造作に置いてある。そんな印象です。