京都-東寺の毘沙門天に女房の腰が蕩けて、痴情空前の嫉妬を体験したので?東博の毘沙門天を睨みに行きました (^_-)-☆

という訳でまずは、本館の毘沙門天立像(平安時代/奈良-中川寺)。平安時代後期の洗練された美意識を伝える、とか言うけれど東寺の毘沙門天のイケメンとは雲泥の差。お前なんかに負けるかと眼を飛ばしておきました。← ですが、女房の本当の本命はインドラ(帝釈天)。ですが、東博にはろくな帝釈天が居ません (*_*;

阿弥陀如来坐像(平安時代/京都-長楽寺)。仏像制作の地方への普及を物語るという作だそうです。素朴な彫りが特徴だとか。

菩薩立像(平安時代)。眉と目が広く開き、目がやや吊り上がる表情は、平安時代前期の特徴。穏やかさを基調とする和洋化の進む時代に作られた作だそうです。

文殊菩薩騎獅像および侍者立像(鎌倉時代/康円作/奈良-興福寺)。獅子に乗る文殊菩薩
4人の従者を伴って海を渡る「渡海文殊」です。

人形装飾付異形注口土器(縄文後期/北海道-茂辺地)。葬送などの儀式に使われたと考えられています。胴部の孔は注口部が剥落した痕。前後には顔、左右には人の姿が表現されています。

日光菩薩坐像(奈良時代/京都-金輪寺)。奈良時代に用いられた木心乾漆造。弾力のある体、柔らかな衣の写実的な表現に特徴があります。

刀 粟田口国吉(号:鳴狐/鎌倉時代)。類例の少ない鎌倉時代の打刀。館林藩主秋元家に伝来する一振。

能面 大べし見(一透作/室町時代)。一透は世阿弥が「鬼の面の上手なり」と記した赤鶴とする説がありますが、同一人物かは疑問だとか。特集「大聖寺藩前田家伝来の能面のなかの一作。
平成館のドリンクコーナーに行ってマイボトルのお茶を飲んでいると、特別展「やまと絵」の関連映像展示が目に入りました。NHK8K「国宝 源氏物語絵巻」。じっくり50分見ちゃいました。国宝「源氏物語絵巻」の展示の案内もしていて、愛知・徳川美術館と東京・五島美術館に絵巻の収蔵されているとか。見に行きたいな〜。

みみずく土偶(埼玉県-真福寺貝塚/縄文後期)。定位置に戻ってきていました。

筒型土偶(神奈川-稲荷山貝塚/縄文後期)。頸部より下が円筒形。手や足の造形は省略されています。

埴輪 寄棟造倉庫(奈良県-石見/古墳時代)。家形埴輪の屋根の形式には、入母屋造・切母屋造・寄棟造があります。

埴輪 髷を結う男子(千葉県柏市/古墳時代)。モヒカンより派手な髪型ですよね !(^^)!

埴輪 片手を挙げる男子(群馬県豊城町/古墳時代)。学芸員さんも困るとこういうマンマの名前を付けるしかないんですよね (-"-)
この日は雨。動物園に行かないので、じっくり東博を見て回しました。久ぶりの東洋館です。

「クメールの彫刻」のなかで一番好きな、獅子(カンボジア-癩王のテラス/アンコール時代)。砂岩なので精密さに欠けますが、噛み合せた歯の裏を彫り透かしています。

浮彫アプサラス像(カンボジア-バイヨン/アンコール時代)。インドラ(帝釈天)がいる天界に住み、天上界の踊り子として神々を寿ぎます。バイヨンには美しく舞う姿のアプサラスの彫刻がたくさん見られます。
つまり、インドラはこういうナイスバディの美女に取り囲まれて毎日「イケてる」生活をしてるってことですよ!!!

如来三尊立像(中国/東儀時代)。中国式に衣を重ね着する像。平板な新羅時代以来の特色が見られます。

観音菩薩立像(中国河北省/随時代)。この像の中尊に当たる象が大英博物館にあります。

十一面観音龕(中国-宝慶寺/唐時代)。中国・朝鮮の仏像を久々に見ました。中国の仏像は、西域な姿のもの、扁平なもの、様々ですね。特に唐時代の像は中国もオリエントか?って感じのものもあります。

如来立像(パキスタン-ペシャワール/クシャーン朝)。東博のガンダーラ仏の中では一番好きな像。彫りの深い顔、流れるような衣の襞。左膝を軽く曲げた様子が衣を通してうかがえます。

女神像(インド-カジュラーホー/チャンデーラ朝)。カジュラーホーにはヒンドゥー教やジャイナ教の寺院が数多く残っています。この時代のヒンドゥー寺院は、建物の壁面を無数の神像・天人像、男女の性愛を表したミトゥナ像などで埋め尽くしました。

セクメト女神像(エジプト-テーベ/アメンヘテプ3世治世)。雌ライオンの頭を持った女性像で表されるセクメトは、人々に癒しをもたらす女神として信仰を集めました。アメンヘテプ3世の神殿に数多く並べました。

執金剛神立像(竹内久一/1893年)。古彫刻の模造を手がけ、古彫刻研究のあとがうかがえる作品だそうです。私はこの邪鬼がお気に入りです。