今回はゆっくり東博(東京都)を見て回りました(なるべくカメラを構えずに、鑑賞に専念しました)。

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 上野公園の噴水の前でスマホをいじっている中年男性。人生の冬を感じます ← 春は近いぞ!

20240216Ps477楔形文字銘日干煉瓦
 楔形文字銘日干煉瓦(イラク-テッロー出土/新シュメル時代)。煉瓦に残した文章。何を書き残したかったのでしょうね。

20240216Ps481女性土偶
 女性土偶(イラク/古バビロニア時代)。おっぱいを強調しています。お臍の下には装飾? 面白いな〜。

20240216Ps485女神像
 女神像(インド-カジュラホー/チャンデーラ朝)。カジュラホーはチャンデーラ朝の古都。ヒンドゥー寺院は壁面を無数の神像、天人像、男女の性愛を表したミトゥナ像などで埋め尽くしました。とにかく、インドの性表現には「遠慮」がありません。大きなおっぱいは感動ものです。

20240216Ps488牡牛彫刻飾板
 牡牛彫刻飾板(イラク-ニムルド出土/新アッシリア時代)。アッシリア帝国の都ニムルドで発掘された象牙細工。家具に取り付けられていた部材。豪華なものですね。

20240216Ps491吉祥天
 吉祥天立像(平安時代/京都府-大宮神社)。重量感あふれる豊穣の神です。

20240216Ps494三条宗近
 太刀 三条宗近(三日月宗近|平安時代)。手元が強く沿った細身の刀身に三日月の波紋。豊臣秀吉の正室高台院の遺品。徳川家に伝来し、天下五剣の一つです。

20240216Ps499左安吉
 短刀 左安吉(一柳安吉|南北朝時代)。左安吉は筑前の名工。短刀としては身幅が広く大振り。美濃国の武将一柳直盛が所持し、後に加賀藩主前田家に伝来したそうです。人殺しの凄みが伝わります。

20240216Ps503如来 20240216Ps506
 如来立像(飛鳥時代/法隆寺)。ゆるやかなS字状の姿勢や奥行きの薄い体つきは飛鳥時代の特徴。子供のような顔立ちは、飛鳥時代後期に見られる要素だそうです。クスノキで作られているのも珍しいとか。この童顔にどんな策略が隠されているのか?

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 梅を目当てに庭を歩いてみました。この季節は庭を歩く人はすくなく、のんびりできます。

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 枯れすすきに枯れた蓮。降り注ぐ冬の陽。上手くは撮れませんが、好きな風景です。

20240216Ps529彩色壺型土器 20240216Ps536巻貝形土製品
 彩色壺型土器(神奈川県-小仙塚貝塚/縄文後期)。巻貝形土製品(新潟県-上山遺跡/縄文後期)。朱塗りの文様にどんな祈り(呪?)が込められていたのでしょうね。

20240216Ps533筒形土偶
 筒形土偶(神奈川県-稲荷山貝塚/縄文後期)。胴部には円孔と蛇行する沈線が施され、頭部の背面には環状の把手がついていたようです。コレ、徳利に見えますよね。

20240216Ps545観音
 白磁観音立像(宮川香山/明治時代)。小さい作品ですが、繊細さにあふれ緊張感も漂う一作。美術品というより、工芸品ですね。こういう迷いのなさは、好感が持てます。