楽しみにしている女房との旅行は、パック旅行になりそうです。

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 女房が訪れたい場所の多くは、古代史の研究者しか行かないような遺跡。もともとパック旅行は設定されていないし、「秘境ツアー」を得意としているような旅行代理店でも、その地を案内できるような人材はいません。だからいつも、個人でキャリアや宿泊を手配し、そして現地のガイドと車(多くは現地の大学院で考古学を学んでいる研究者の卵)を探さなければなりません。

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 場所によると、ボディガードと装甲車両を雇わなければならないことすらあります。どういう訳かは知りませんが、この兵士(民兵)の1日の手当は世界共通で6万円程度です。米国人でもアフガニスタン人でもエチオピア人でも6万円です(最近は円安の影響もあって8万円ぐらいになっているようです)。4人の兵士を雇う設定だと1週間で300万円ぐらいは軽くかかります。命の危険のある仕事に対する「危険手当」、つまり「命の値段」は世界中のどこでも誰でも同じなんです。PKOの最前線の兵士の手当ても、かつての福島原発の作業員も同様です。だからPKOではフィリピン人が最前線で米国人は後方支援、福島原発での危険作業は年寄ばかりと相場が決まっています。それはともかく、経済学の見地からは、「危険手当が世界中の誰でも何所ででも同じ」というのは、興味深い事実だと思われます。

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 話を元に戻しましょう。女房が私に見せたい場所はフツ〜の観光地。なのに、女房はいつものように格安航空券を自分で予約し、宿を手配し、現地の交通手段を確保し・・・とやっていたらフと気づいたそうです。パック旅行の方が遥かに安いし便利だし安全だと。そこで予約したエアをキャンセルしたら16万円のキャンセル料が発生したそうですが(格安航空券は3ヶ月前の予約でも大きなキャンセル料が発生します)、そのキャンセル料を払っても、パック旅行に切り替えた方が安くて便利で安全です。だって、現地のガイドが危険人物でない保証は誰もしてくれないんですから。

20240408IXYs039(団地丘陵のツツジが咲き始めました)

 という訳で、女房はよく知っている旅行会社へ行ってパンフレットを貰い、HISのような大手で安い会社のパンフレット見比べています。

20240408IXYs051(ベランダ前の楓は春と秋の2回紅葉します)

 パッケージ旅行を「旅慣れない人間のためのサービス」と考えている人もいるでしょうが、場所によっては、とても安くて便利で安全な商品なんです。メジャーな観光地しか旅しない人にとっては奇異に思われるかもしれませんが、中央アジアや中近東やアフリカの一部などのメジャーな観光地ではない場所に行こうとすれば、パック旅行は合理な選択になります。