ゲーム関連会社に勤めている娘が招待券をゲットしたので、連れて行って貰いました。展示は期待以上でした(以前に行った時の福井の恐竜博物館よりも充実してたかも)。解説は丁寧で、解り易かったのは子供を意識したからでしょう。
恐竜は、ギリシャ語で、恐ろしい(ほど大きい:ディノス)と、とかげ(サウルス)を掛け合わせた用語です。
恐竜は爬虫類ですが、トカゲは胴体の横に後肢が関節しますが、恐竜は胴体の下に関節して、直立歩行します。これにより、活発に動き回われるようになり繁栄したと考えられます。
翼竜のケツァルトコアトロスと、エラスモサウルス(首長竜目/後期白亜紀)は、浅い海に暮らしていた首長流で、アンモナイトなどを食べていたそうです。白亜紀には海亀の仲間が既に生息していました。
コエロフィシス(竜盤目-獣脚亜目/後期三畳紀)。北米最古の恐竜の一つ。頭骨が細長い、仙椎が5個。獣脚類の特徴が見られます。群れで生活したと考えられています。
エオラプトル・ルネンシス(竜盤目-竜脚系亜目/後期三畳紀)。最も原始的な恐竜の一種
歯は他の草食恐竜と似ています。
ヘレラサウルス・イスキグアラステンシス(竜盤目-獣脚亜目/後期三畳紀)。これも最も原始的な恐竜の一種。手の指は4本、足の指は5本ありますが、一番外側の指は退化しつつあります。全長は最大で6mにも達したと考えられています。
獣脚亜目は肉食恐竜を含むグループ。二足歩行で、肉食傾向の強い獣脚類は尖った歯を持ちます。スピノサウルス類は円錐状の葉を持ち、主に魚類を捕食していたと考えられています。オビラプトロサウルス類は顎が無くなり、頑丈で鋭い嘴(くちばし)を持ちます。植物食の獣脚類も発見されています。
獣脚類は羽毛を持つ種類が多く報告されています。ジュラ紀には鳥類へと進化しました。羽毛恐竜と原始鳥類の化石が連続して発見され、鳥類は獣脚類の子孫であり、その一員であると認められています。
アクロカントサウルス・アトケンシス(竜盤目-獣脚亜目/前期白亜紀)。全長11mに達する巨大な肉食恐竜。ティラノサウルスとは別のグループです。
チンタオサウルス・スピノリヌス(鳥盤目-鳥脚亜目-ハドロサウルス科/後期白亜紀)。頭の上に伸びた1本の角のような骨が特徴。この骨はトサカの一部を形成していました。
鳥脚類(鳥脚亜目)は鳥盤目の代表的な植物食のグループ。大きさは様々で、二足あるいは四足で歩いていました。イグアノドンも含まれます。歯は無く嘴状になっています。顎の奥には歯が隙間なく並びます。ハドロサウルス科では上顎が横に動き、口の中で植物を細かくできました。
カマラサウルス・レンタス(竜盤目-竜脚類/後期ジュラ紀)。歯は大きなへら状で、硬い植物も食べることができたと考えられています。
竜脚類は、長い首と尾を持つ四足歩行の恐竜。地球の歴史上、陸上最大の動物でした。祖先は後ろ脚だけで歩いていたとか考えられています。体のわりに頭が小さく、食べた植物は胃石を使ってすりつぶしていたようです。
ティラノサウルス(竜盤目-獣脚亜目/後期白亜紀)。トリケラトプスを捕食している場面の生態復元ロボット。そして、頭骨。白亜紀の北米に生息していた最大の肉食恐竜。嗅覚など神経をが発達していています。ワニや鳥に匹敵する鋭い感覚の持ち主だったと考えられます。
剣竜類。首から尾にかけて板状の骨や細長いスパイクを備えています。尾の先のスパイク(サゴマイザー)は武器として使われました。
角竜類は、芋に白亜紀後期に栄えた鳥盤類の草食恐竜。原始的な角竜には二北歩行可能な種類や、頭が小さく角やフリルが未発達の種類もいました。アジアから北米に渡った角竜類は巨大化し様々な形の角やフリルを発達させました。
第三会場へ。できた当時は、未来感があったんでしょうね。
加賀竜の歯(竜盤目-獣脚亜目/前期白亜紀)。手取層群で最初に発見された恐竜の化石です。「加賀竜」は学名ではなくニックネームです。
フクイティタン・ニッポネシス(竜盤目-竜脚類/前期白亜紀)。大腿骨の複製。テクラオサウルスの仲間です。
トリケラトプス・ホリドゥスの脳函と頭骨(鳥盤目-角竜類/後期白亜紀)。脳の形で、その恐竜の能力が推定できます。トロサウルスは、成熟しきったトリケラトプスだという説が提唱されています。
フクイサウルス・テトリエンシス(鳥盤目-鳥脚類/前期白亜紀)は、イグアノドン類。イグアノドン類は口の中で植物を咀嚼することができました。しかし、フクイサウルスの下顎の先は、尖った形態をしています。福井県の発掘調査で全身骨格が発見され、復元されました全身骨格が復元された国内最初の恐竜です。
フクイラプトル・キタダニエンシス(竜盤目-獣脚亜目/前白亜紀)。2000年に全身骨格が復元され、新種として学名がつけられました。進化型のアロサウルス類(メガラプトル類)ではないかとも考えられています。
フクイベナートル・パラドクサス(竜盤目-獣脚亜目/前鬼白亜紀)。2020年福井県立恐竜博物館の開館20周年を記念して製作されたロボットです。近縁の恐竜の研究から、羽毛で覆われていたと考えられます。。
マイアサウラ(鳥盤目-鳥脚亜目/後期白亜紀)。マイアサウラの子育てには、反論もあります。成長過程や繁殖生態が詳しく調べられています。
トロオドン(竜盤目-獣脚亜目/後期白亜紀)。トロオドンの意味は「傷つける歯」。発達した脳と、立体視に適した大きな目を持った活発な恐竜です。大きな鋸歯から、獰猛な肉食恐竜だった言われています。トロオドンの巣には卵が二つずつ産み付けられているので、ワニと同じように、左右に二つの生殖器系を持っていたと考えられます。産卵後は(雄も協力して)抱卵したと考えられます。
獣脚類の足跡化石(前期白亜紀)。行跡から移動速度の推定も可能です。
スティラコサウルス・アルバーテンシスの頭骨(鳥盤目-角竜類/後期白亜紀)。ひときわ長い突起がフリルの周りに発達しています。鼻の上の角も大きくて長いことから、ギリシャ語で大釘(スパイク)のあるトカゲと名づけられました。
ゼノケラトプス・フォレモンテンシスの頭骨(鳥盤目-角竜類/後期白亜紀)。特徴的なフリルを持つケラトプス科の恐竜。
デンバーサウルスの一種(鳥盤目-鎧竜類/後期白亜紀)。尾にコブを持たないノドサウルス科。首から肩にかけては、装甲盤上の骨が発達しています。背中側には、円から四角の骨盤が並んでいます。大きな胴体からは、様々な食物を消化できたことが分かります。
スピノサウルス(竜盤目-獣脚亜目/後期白亜紀)。尾が鰭状になっており、遊泳するのに適した形状だったとされます。この説には反対意見も多く、生態は謎が残されています。このロボットは、半水生だったとする説をもとに泳ぐ姿を再現しました。全長が最大で14mに達したとも言われる、最大級の獣脚類です。胴椎(背骨)の突起が極端に伸びており、帆のようになっていたと考えられます。
子供たちが興味津々。この中から将来の恐竜博士が誕生するかも?!
子供たちが興味津々。この中から将来の恐竜博士が誕生するかも?!