「ウズベキスタン・ガイド」 彩流社
旅行の前に、中央アジアについて少しは知っておかないとネ。女房の足手まといになってはいけない。という訳で、お勉強。 ざっと読んでポイントだけをまとめてみました。
ソグド人はシルクロードの東西貿易で栄えたイラン系の人々。ソグディアナ地方に住み、ゾロアスター教を信仰していた。シルクロードの公用語であったソグド語を使い、商才に長けていた。
サマルカンドは、ソグド人の都市。712年にアラブ軍の侵入で征服された。ゾロアスター教はイスラム教に、ソグド語はアラビア語に、取って代わられた。サマルカンドは、チンギス・ハーンが破壊し、ティムールが建設した。
ウズベキスタンの首都は、タシケント。65%がウズベク人、13.5%がロシア人、カザフ、キルギス、トルクメン、タタール、タジク、モンゴル、アラブなど多様な民族が混在している。
《中央アジアの歴史年表》
10万年前 サマルカンド地方で10万年前の人類居住跡発見
7万年前のネアンデルタール人の骨も出土
前60世紀 中央アジアに農耕集落形成
前20世紀 アムダリア川の流れがカスピ海からアラル海に変わる
前12世紀 遊牧民の活動が活発になる
前 8世紀 スキタイ系遊牧民が中央アジアを支配
前 545年 アケメネス朝ペルシャが中央アジアに侵入
前 329年 アレクサンダー大王がサマルカンドを攻略
前 255年 バクトリア王国が王朝を設立
前 139年 漢の張鶱にが大月氏向け出発、フェルナガ(大宛国)に至る
後 45年 バクトリアにクシャン朝成立
ソグド人を通じて仏教が広がる
後 230年 ササン朝ペルシャがバクトリアに侵入
ゾロアスター教の影響が強まり、ギリシア文化との融合が進んだ
後 484年 匈奴が遊牧国家エフタルを興す
*ソグド人の検索結果
ソグド人は、中央アジアのザラフシャン川流域地方に住んでいたイラン系(ペルシア系)のオアシスの農耕民族。彼らは商業を得意とし、定住にこだわらず、シルクロード周辺域の隊商を含む多様な経済活動を行いました。
ソグド人はゾロアスター教を信仰していました。また、2世紀から3世紀にかけては中国に仏教を伝える役割も果たしました。6世紀から7世紀にはマニ教とキリスト教のネストリウス派を中国やテュルク人に伝え、東方のイラン系精神文化も中国にもたらしました。
ソグド人はアケメネス朝の支配下にあった頃から交易に従事していました。アレクサンドロス3世の征服やグレコ・バクトリア王国の支配下においても交易を続けました。ソグド人は独自の文化を維持し、ソグド語とソグド文字を使っていました。