ボランティアで教えている支援学級の子供たち、発達障害の診断がでそうな子供たち。発達障害ということは、どこかが凹んでいるいるということ。つまり、どこかが凸なんです。
私がやっているのは、その凸を見つけて、自覚させ、それを伸ばすと何ができるようになる可能性があるかを示し、「やってみる?」と訊き、その気があればその凸を伸ばす訓練(学習)カリキュラムを作成し、指導すること。
ある子は、3次元イメージ能力に優れています。立体の設計(だいたいのものは立体ですよね)や、乗物の運転操作(車や飛行機)や、彫刻の製作 … 様々な可能性があります。「君は凄いんだヨ!」というと、嬉しそうな顔をして「やってみる」と言います。凸を伸ばしてあげると自尊心が高まります。生きていく上で、自尊心ほど大切なものはありません。アマゾンでちょうどよい問題集(立体パズル)をみつけました。彼は今、一生懸命に立体図形操作の問題に取り組んでいます。
私は必ずしも、凸=特徴を「強み」として生きて欲しいとは思いません。そうではなくて、彼らの「生きる幅」を広げたいのです。「普通ではない」=「駄目な」「凄い」のではなく、自分が「生きたい人生」を生きる可能性の幅を広げてあげたい。その上で、自分の人生を「自分らしく」生きて欲しいのです。そのためには、できる限りのことをしてあげたいのです。