悲しいことが起ってしまいました。
最近の大学では、学生証(IDカード)を教室でカードリーダーに読み込ませて出席の記録を取得しています。
昔から出席の認証を代行する行為は行われていましたし、現在も行われています。それを厳しく細かく確認することはしません(少なくとも、私が教えたことがある大学では)。私も、たいていのことは大目に見ています。
なのですが、今回のことは「目に余る」ものでした。毎回のように何人ものIDカードをタッチするばかりでなく、タッチした本人は講義に全く耳を傾けず、ず〜〜〜とスマホをいじっています。その学生の目の前に立っても平気な顔で、私の顔も見ません。
キャンパス下の川を見つめます。
流石に私も心を決めました。不正に関与した学生については出席加点は与えないことに決め、どうしても単位が必要な学生に対しては、どうしたら単位が取得できるかを「一緒に考えましょう」と、履修者全員に通知しました。
今後どういう展開になるかは不明です。ですが、「学生の人生に役立つ」ことを最優先に考え行動していきます。それは、不正を働いても眼を瞑るという意味ではありません。たとえ退学になったとしても、それがきっかけで更生する人間だっているでしょう。一人一人の事情と特性に合わせて、妥当な道を考えていきます。
朝からの講義と個人指導で大学を出たのは夜。乗換駅の川越のサイゼでボッチご飯です。具たっぷりのスープと大盛のサラダ。そして、いつものミックスグリル。すり減ったエネルギーを充填して帰ります。