中高生の学習支援をしていて思うこと。答えが合っていればそれでよし。本当に理解していなくても気にしない。試験である程度の点数が取れて、希望の学校に入れれば上出来。

 学校で数学が「5」の中学生でも、何も理解しようとはしません。例えば、三角錐の体積は三角柱の1/3。これは中学生でも証明できること。なので「この公式を説明して」と言うと、「解らない」。公式を覚えて計算して答えが出れば満足。考えるということを放棄しています。

 説明すると、「なるほど」の反応。公式を覚えて計算するだけでは「なにも解ったことにならない」と指摘すると頷きます。けれども、解ろうとする、学ぼうとする姿勢はない。お勉強はできる。そこから一歩踏み出して、理解する面白さに気づいて欲しい!努力を続けてみます。

「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典

 インドの数学教育は証明が中心。数学を理解するには、一見遠回りに見えても、公式を証明するのが結局は近道。「出来る子」には、この道を歩ませたい!という訳で、公式の証明を丁寧に解説している本を入手。これを使って、数学の理解を深めることができれば、と考えています。