鳥獣戯画の謎についてチャッピーに訊いてみました、

鳥獣戯画
(写真はネットからお借りしました)

 鳥獣人物戯画は、平安末期〜鎌倉初期に制作された絵巻。ウサギやカエルなどの動物が人間のように振る舞う様子が描かれています。

 鳥獣戯画が特別なのは、セリフがないのに感情が伝わる、動きが非常に生き生きしている、視線誘導(コマのような流れ)があり、“漫画の文法”にかなり近い。だからこそ、いまだに研究対象として魅力があるわけです。

謎1:作者は誰か?

 昔から、鳥羽僧正覚猷説が有名。しかし現在は、一人ではなく複数の作者で、時期も少しずつ違うと考えられています。

謎2:何のために描かれたのか?

 貴族や僧侶社会の風刺。堕落した僧への皮肉。単なる娯楽・遊び絵。 →  「風刺+娯楽」の複合的作品という見方が主流です。

謎3:なぜ動物なのか?

 直接批判すると危険 → 動物に仮託。仏教寓意(輪廻・人間の愚かさ)。単純にユーモア表現。意図については、推測止まりです。

謎4:甲・乙・丙・丁巻の関係

 鳥獣戯画は4巻に分かれています。
 甲巻は最も有名(動物の戯れ)。乙・丙・丁巻は作風が違うため、別の時代・別の作者が後から追加した可能性が高いとされています。

謎5:ストーリーはあるのか?

 一見すると連続した物語に見えますが、明確な起承転結がない、コマ割りもない。「物語」ではなく“連続する情景の集積”と考えられます。