09081902h

生禿は朝顔が好きだ

儚(はかな)げな花だが情は深い

09081906h

公園のベンチで読書に耽る

09081907h

けたたましいほどに蝉が鳴く
私はここにいますと言わんばかりだ

レンズをズームすると
たしかにそこにいた

秋が迫っているのを知り
懸命に鳴いている

09081919h

大きな羽音に目をやると
蜂が花の蜜を吸いにきた

お尻を振る 体のくびれが美しい

虫たちの忙しく飛び回る季節が終わろうとしている

09081921h

本を読み終わった帰路

屋上に天文台を据えた家がある
個人のお宅なのだろう

秋の夜長
きっとこの家の主は
この天文台で過ごすのだろう

昼は寝所でお休みなのかも知れぬ
心なしかひっそりとした佇まいだ