ファッション・雑貨の仕入れサイトの発注方式は、圧倒的に買物籠方式が多いようです。

例外的に、「ネッシー」は、商品一覧から注文できる一覧方式を採用していました。運営会社のDeNAは、WEB系のIT会社ですから、既存の買物籠サービスを組み込むのではなく、独自の受注システムを開発したのでしょう。

それにしても、仕入れで買物籠方式は不便です。例えば、複数のサイズ×色を品揃えしようとするなら、一覧形式が便利です。買物籠方式ですと、何度も籠に入れなければならないばかりでなく、一覧性が無いために、他に何を買ったのか見えなくなってしまいます。

資材や部材や部品の調達サイトでは、一覧形式で見積り依頼書か発注書を出します。ですが、小規模な小売店舗を対象に卸を行っている仕入れサイトでは、一般消費者と同様の買物籠でも、まとめて発注というよりは、卸店舗に出向いて一品一品をカートに入れて買う、という感覚なのでしょう。

では、代引き等による現金問屋方式の仕入れサイトと、一般消費者向けのショッピングサイトでは、どこが違うのでしょうか。

現金仕入れサイトでは、基本的には「在庫確認」は行いません。「在庫が無い商品を即売」する筈はありません。現金仕入れサイトでは、客先の発注=受注受付=在庫引当が、同時に発生します。

消費者向けの小規模なショッピングサイトでは、注文が入ったら、検品を行ってお届け可能な在庫を確認します。「注文確認メール」もショップオーナーが1つ1つ直接書いて、メールで送ります。

規模の大小に係らず、卸はビジネスとしてクールに守らなければならない部分があります。一方、消費者向けの小さな個人商店では、丁寧な個客対応が優先されることがあります。