もう葉桜でしょうが、東博(東京国立博物館)で花見。桜だけじゃなくて、ツツジなども美しんです。

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 東博のツツジ。何故か綺麗(場所のせいかな〜)。好きなんです。毎年楽しみにしています。

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 獅子(カンボジア-癪王のテラス/アンコール時代)。東洋館で一番のお気に入り。中腰で臀部を突き出すのがカンボジアの獅子の特徴です。

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 女神立像(カンボジア/アンコール時代)。豪華な腰帯はこの時期の女性像の特徴。左はお胸を強調したセクシーなお姿。右は女神らしいお姿。二つを見比べると、肉体表現の違いに驚かされます。

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 ガネーシャ坐像(ジャワ/10世紀)。杖の先に取り付けられたもの。ジャワ島中部に栄えた古マタラム王国はヒンドゥー教を信仰していました。

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 お庭には「丸刈り」のツツジが鮮やかに。八重桜は盛りです。

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 遮光器土偶(青森県-亀ヶ岡/縄文晩期)。かの有名な土偶。目つむって何を考えているのか … 解りません!?

20240416Ps061鶏型埴輪
 鶏型埴輪(群馬県-茶臼山古墳)。邪悪なものが暗躍する闇夜を退ける鶏は神聖な鳥でした。

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 蔵王権現像(奈良大峯山寺/平安時代)。役行者は実在の人物だったらしいのですが、こちらは「権現」です。

*蔵王権現は、役小角が吉野の金峯山で修行中に示現したという伝承があります。釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊の合体したものとされ、今でも吉野山の蔵王堂には互いにほとんど同じ姿をした三体の蔵王権現像が並んで本尊として祀られています。

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 芽牡鹿(森川杜園/1892年)。杜園は、奈良一刀彫の祖だそうです。奈良と言えば鹿ですから、観察対象には困らなかったと思われます。

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 日光菩薩(奈良時代/京都金輪寺)。奈良時代に多い木心乾漆造。弾力のある肉体など写実表現が特色。頭のウサギが月を表すらしいのですが … よく見えません。

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 如来立像(鎌倉時代/京都泉涌寺)。背を丸めて頭を前に出すのは、中国宋時代の特色
泉涌寺は宋からの文物が多く伝わっています。プレートは、単に「如来」となっていますが、降摩成道の釈迦如来ではないかと思われます。

20240416Ps085雲中供養菩薩像
 雲中供養菩薩像(平安時代/京都平等院)。平等院鳳凰堂の道内壁面にかけられ、阿弥陀如来のいる堂内を極楽浄土として演出した菩薩群像のうちの一体。仏師定常の工房で制作されたようです。

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 愛染明王坐像(鎌倉時代/東京-浅草寺)。太陽を象徴する光背と赤い身肌。愛欲を司る仏です。小像が多いのは、儀礼が秘されたためでしょう。

20240416Ps095愛染明王坐像
 こちらも、愛染明王坐像(鎌倉時代)。六本の腕に弓と弓矢を持ちます。キューピッドと同じです  

20240416Ps091不動明王立像
 不動明王立像(平安時代)。左目をすがめ、唇の上下に牙を出す姿は9世紀末に成立しました。不動は大日如来の使者。羂索は煩悩を縛る縄、煩悩に迷う人を救い上げる縄です。この像では、ハッキリと縄と判りますね。

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 法隆寺館の前は、花一杯。季節の花が咲き誇る庭です。八重桜も綺麗です。

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 この季節は何といってもツツジ。ここのツツジ、見惚れちゃうんです。