IBMの「ビジネス・アナリティクス フォーラム・ジャパン 2012」で聞いてきた内容で、興味深かった点をいくつかご紹介します。
経済産業省によるIT経営の発展段階の調査によると、組織全体の最適化や企業横断的な最適化において、日本はアメリカや韓国に大きく後れをとっているそうです。「世界でも最低を争う日本のお役人に言われたくないよ!」という声はごもっともでしょうが、これは本当のことなのでなんとも・・・。
現在の情報システムのポイントは、データ統合。唯一の事実を、全てのユーザーが直接見るように、自動で更新し加工する仕組、を作り上げることが目標になっています。そのような仕組では、DBMSはオラクルを選んでおけば、システム部門として非難されることはない、というような安全策がありません。日本人はリスクを伴う意思決定が壊滅的にできません。それが、日本のシステムを遅れたものにしている要因の一つだと思われます。
データ統合では、インターネット経由での処理が前提です。従って、ODS(データ統合)のサーバーにMySQLを、データ一元化するDWHにSybaseを選択するなども、妥当な選択でしょう。現在は、このように、複数のDBMSの数多くのDBを扱う複雑なシステムを運用せざるを得なくなっています。システム担当者の負荷が増大しています。
一方で、IBMの調査によれば、「経営に影響を与えるもの」として、「市場の変化」を抑えて「技術と技能」が最上位になり、「人的ノウハウ」と「顧客関係管理」も上位にランクされているとか。そして、「投資の領域」として、「事業の価値の共有」や「個客に関する洞察」が、「経営の改革に必要なもの」として、「企業間の提携と協業」が挙げられているそうです。
つまり、ITへの投資や運用が成長性の鍵を握るというのがIBMの主張です。我田引水ですが、全くの外れでもないでしょう。現に、IBMがSPSSを買ったのも、分析力がこれからのシステムの成否を決するものになると判断した上でのことでしょうから(本当は、SPSSよりもSASを買いたかったのですが、鈍間なIBMはテラデータに出し抜かれてしまったようです)。
ホントウの成長の鍵は何か?言うまでもなくIT投資などではなく、顧客志向とリーダーシップであることは言うまでもありませんよね。
経済産業省によるIT経営の発展段階の調査によると、組織全体の最適化や企業横断的な最適化において、日本はアメリカや韓国に大きく後れをとっているそうです。「世界でも最低を争う日本のお役人に言われたくないよ!」という声はごもっともでしょうが、これは本当のことなのでなんとも・・・。
現在の情報システムのポイントは、データ統合。唯一の事実を、全てのユーザーが直接見るように、自動で更新し加工する仕組、を作り上げることが目標になっています。そのような仕組では、DBMSはオラクルを選んでおけば、システム部門として非難されることはない、というような安全策がありません。日本人はリスクを伴う意思決定が壊滅的にできません。それが、日本のシステムを遅れたものにしている要因の一つだと思われます。
データ統合では、インターネット経由での処理が前提です。従って、ODS(データ統合)のサーバーにMySQLを、データ一元化するDWHにSybaseを選択するなども、妥当な選択でしょう。現在は、このように、複数のDBMSの数多くのDBを扱う複雑なシステムを運用せざるを得なくなっています。システム担当者の負荷が増大しています。
一方で、IBMの調査によれば、「経営に影響を与えるもの」として、「市場の変化」を抑えて「技術と技能」が最上位になり、「人的ノウハウ」と「顧客関係管理」も上位にランクされているとか。そして、「投資の領域」として、「事業の価値の共有」や「個客に関する洞察」が、「経営の改革に必要なもの」として、「企業間の提携と協業」が挙げられているそうです。
つまり、ITへの投資や運用が成長性の鍵を握るというのがIBMの主張です。我田引水ですが、全くの外れでもないでしょう。現に、IBMがSPSSを買ったのも、分析力がこれからのシステムの成否を決するものになると判断した上でのことでしょうから(本当は、SPSSよりもSASを買いたかったのですが、鈍間なIBMはテラデータに出し抜かれてしまったようです)。
ホントウの成長の鍵は何か?言うまでもなくIT投資などではなく、顧客志向とリーダーシップであることは言うまでもありませんよね。