無著がまた東博にやって来てくれたので逢いに行きました。「運慶 祈りの空間-興福寺北円堂」は、7躯だけ。とても見やすい展示でした。

 運慶の無著。高校生で初めて無著に出会って以来、私のとって、この像だけは「彫刻」ではなく「仏像」なんです。なんという静かで深い菩薩像なんでしょうか。この仏像を見ていると、自分の心と素直に向き合えます。

 無著の後は、久しぶりに常設展を見て歩きます。

 タシュテペレル(石の丘群)の展示をやっていました。人類史上初めて定住生活が始まった地域(ギョベクリテペなど)です。女房も毎年、この地域の発掘調査に関わっています。

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 石棒は何のための使われたものなのかは分かりません。石棒の先端が鳥の頭の形をしていたことから、象徴的な意味を持っていたことは確かです。

 また、ギョベクリテペなどのT字型の石柱は人間を象徴的に表現したものと考えられます。

20251108Ps007人形装飾付異形注口土器 20251108Ps017
 人形装飾付異形注口土器(北海道-茂辺地/縄文後期)。この顔が好きなんですよね〜。

20251108Ps011土面 20251108Ps013土版
 土面(埼玉県-発戸/縄文後期)と、土版(茨城県-福田貝塚/縄文晩期)。力強い表現が好きな2点です。

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 牝牡鹿(森川杜園/1892年)。杜園は、奈良一刀彫の祖とも言われています。晩年でこんな大きな作品を作るなんて、お盛んなんですね (^^)/

20251108Ps028金剛力士
 金剛力士立像(平安時代/滋賀-蓮台寺)。仁王様です。しなやかな身のこなしの優雅な阿形。大ぶりな頭や肉付きの良い体つきが平安時代後期の特色です。

20251108Ps030阿弥陀如来
 阿弥陀如来坐像(鎌倉時代/静岡-願生寺)。凛々しい顔立ちや奥行きのある体つきに鎌倉時代の特徴がみられます。運慶周辺の仏師が作った可能性があります。