「俳句必携 1000句を楽しむ」の初読の2025年9月と、再読の2026年2月。両方でとっている句と、再読のみでとっている句をまとめてみました(再読では句を絞っているので、初読のみの句は除きました)。

 変わらないのは、助平心を掻き立てる句。納得です! 実感のある句は、私の人生で大切な時と場と関わるもの。これも不変。可笑しみのある句も大好きなので当然でしょう。

 さて、再読でとった句は「情景が目に浮かぶ写生の句」ばかり、もともと「一物仕立て」の俳画〜絵手紙のような句が好きなので、これも納得。つまり、俳画に写真俳句を含めるならば、「絵になる句」を深める方向で進んでいるということなんでしょう。これからの「写句」に励んでいきます。


■ 初読でもと再読でもとっている句

・助平心を掻き立てる句

ストーブを蹴飛ばさぬやう愛し合ふ 櫂 未知子

扇風機好き好き好きと押し倒し 小林貴子

スナックのママ陸奥のひと木の芽和え 小沢昭一

人妻ぞいそぎんちゃくに指入れて 小澤 實

掛香をきのふわすれぬ妹のもと 与謝蕪村

・(人生の)実感のある句

菜の花は人を恋するまへのいろ 田中純子

一生の今が盛りぞボート漕ぐ 高柳克弘

・可笑しみ-悲哀のある句

人参の鼻かゆそうや雪だるま 大木明子

摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行

じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子

・情景が目に浮かぶ写生の句

歩み来し人麦踏をはじめけり 高野素十

大蛍ゆらりゆらりと通りけり 小林一茶

荒海や佐渡によこやふ天の川 松尾芭蕉

・社会風刺の句

戦争が廊下の奥に立ってゐた 渡邉白泉


■ 再読でとった句

・情景が目に浮かぶ写生の句

麦の畝集まりゆきて丘を超す 篠原 梵

歩みつつ歩幅を探す春の馬 林 亮

滝落つる寸前すこし躊躇(ためら)へり 辻 恵美子

ストッキング足のかたちに脱げて夏 黛 まどか

旅寝して今宵吉野の月の中 長谷川 櫂

化石掘立てば周りは猫じゃらし 四ツ谷 龍

角乗りの水裏返し裏返し 鷹羽狩行