講座を終えた女房と待ち合わせをして、東博へ。女房の解説付きだと、ふむふむとよくわかります。嬉しい!
宝慶寺石仏群-如来三尊仏龕(唐時代)。中国の仏像の中では、最も好きなもの。女房は天井の双頭の龍の造形がキチンと解明されていないと言うのですが … ただ眺めるだけの私にとっては単に「格好良い」だけです。
如来坐像(パキスタン-ガンダーラ/クシャーン朝)。梵天と帝釈天を従えています。どちらが帝釈天か?と、女房に問われて … 知るか! 帽子が丸いほうが帝釈天。武人=貴族は装飾のあるものを被っているそうなんですよね。
兜率天上の弥勒菩薩像。弥勒は釈迦の涅槃の後、56億7千年後に兜率天からこの世に降下し人々を救済する。私の母親は、56億年も待てないな〜。そんな来世は荒唐無稽だとお坊さんに噛み付いたら、そのお坊さんは遂に反論できないところに追い詰められて困ったそうです。と言う訳でもないのですが、私は弥勒に魅力を感じません。
舎利容器(中国/6世紀)。大谷探検隊が持ち帰った遺物。黒い羽のエンジェル(天使)が笛を吹いています。立琴を弾いている天使も黒い羽です。これも女房に教えて貰いました。でもないと気づきませんよね。女房と一緒に来ると見所を教えてくれるので楽しいです。
如来立像(鎌倉時代/京都-泉涌寺)。中国-宋時代の影響を受けた像。金銀の蒔絵で装飾する例は他にはないとか。女房が、この時期の台座は形式の転換点で、これはそれが顕著とか。そこで、本体はそっちのけで、台座をアップで撮ってみました。
馬鹿なことを言ってないで、そろそろ歩き回ってくたびれたので、女房とお茶でもしましょう。