東博に行きました。「描かれた神たちの姿」で取り上げられた春日大社の神を描く掛軸(曼荼羅)の細部の写真を撮って欲しいというリクエストにお応えするためです。
こちらも、春日鹿曼荼羅図。神の姿は、鞍に固定された榊にある金色の円相で象徴されます。鹿の足には瑞雲があります。鞍の装飾も見どころです。春日の神域を俯瞰してとらえた本図は、やまと絵の山水表現が取り入れられています。
もう一つの目的は、大講堂で行われた講演会「大谷探検隊が収集した西域の美術」。敦煌莫高窟で入手した「菩薩立像」と、カラホーシャ古墳から発見された「樹下人物図」と、クチャのストゥーパ後から出土した「舎利容器」の3点についての話が聞けました。女房だったらもっと興味津々だったのでしょうが … でも私も興味深く聞けました。ありがとうございました。