東村山歴史資料館主催の、考古と自然のコラボ講座「縄文人の植物利用」。第一回は「漆(ウルシ)」。開催は、八国山たいけんの里。歩いて行かれる縄文関連の講座ですから、行かねば!であります。
「八国山たいけんの里」の資料室の入口に。なんとも手作り感満載な縄文人ではあります。
以下の展示品は全て「国指定の重要文化財」です。
赤漆塗土器(加曾利B3)。漆の土器の存在を世に知らしめた逸品です。
漆塗り櫛&漆塗りヘアピン(縄文後期)。これも超有名な遺物。後に串の形がはっきりしたものが東北で見つかりますが、これが見つかった歴史上の意味は大きいのです。
漆液容器(朱・ベンガラ漆)&漆塗筒形容器(樹皮)。漆をここ(八国山)で作っていた証拠の一つです。
漆塗杓子(イヌガヤ)。これで木の実のなどをすくったのかな〜。
漆塗弓(イヌガヤ)。これは祭祀用ではなく、実用の弓だそうです。強くて丈夫な弓だったんでしょうね。
磨製石斧による伐採実験の図。バサバサになるんですね。
石皿と磨石。木の実などをすり潰す道具です。
打製石斧と石棒。石棒は、勿論!男性器をかたどったもの。硬くて大きくて立派だな〜。負けそう! ← 勝てないってば (^^)/
講演は解り易く丁寧。漆の育成と漆製品の制作は、とっても大変な仕事だったんですね。世界で初めて漆製品を作ったのは縄文時代の日本であることを誇りたいと思います。
さて、次は野芸でのガイダンス。
ヌルデは、ウルシの仲間。枝のように見える部分も含めて全体が葉です。紅葉するときは、この枝のようにみえる全体が落ちるそうです。
紫式部の花。この木の枝は、弓にしたそうです。
ヤマウルシ。ヌルデと違って、葉っぱがテーブル状に広がり。葉っぱにギザギザがありません。
シュロが花を咲かせています。シュロの花って、最近よく見ますね。
この後、「下宅部遺跡はっけんの森」へ。埋め戻した遺跡保存区域が公園になっていました。水場の遺構などが復元されています(この公園は、ず〜と前に詳しくご紹介したことがあります)。