何でなんだ!← いきなりでスイマセン(^^)。自分が関わった遺跡なのに、女房は別の講演会へ(親しい先生の講演会なのでし方ないんです)。そこで、私が名代?で聴きに行くことにしました。

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 女房の仕事の成果ですからね、しっかり聴かなくっちゃ!(^^)!

 会場の東京都埋蔵文化センター(都埋文)の最寄り駅は、多摩センター。多摩中央公園の植物園はお気に入りの場所。それも、楽しみの一つです。

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 行ってみると、多摩中央公園は工事中。目当ての植物園などには入れません。

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 植物園の隣の白山神社。変わらぬ静かな佇まい。ちょっと、ホッとしますね。

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 公園の湖は工事しないので ← 工事のしようもないよね、立入禁止にはなっていませんでした。でも湖の畔はカラーコーンが立っていて入れません。風邪が強くて寒いし … 残念!

 雨も降ってきたし、風も強いので、都埋文へ向かいます。

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 深鉢(縄文中期/多摩ニュータウン)。簡素で力強い造形です。

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 縄文時代の装身具。かんざしや櫛、耳飾や耳栓、垂飾、貝輪などがあります。こんなふうな「おしゃれ」だったんでしょうね。

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 多摩ニュータウンのビーナス(縄文中期)。展示室の入口にある像です。縄文中期の大型土偶の好例だそうです。

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 有舌尖頭器。縄文時代を象徴する石器ですよね。弓矢を使うことで、安全にすばしこい動物を狩ることができるようになり、定住生活を支えた道具の一つと考えられています。

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 石棒(縄文中期/八王子市松木)。立派な男根です。祭具と考えられますが、どういうふうに「使った」のか気になりますネ。

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 深鉢(縄文早期/八王子市堀之内)。鵜ヶ島台式土器です。この文様は星座みたいで好きです。

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 深鉢(縄文中期/稲城市若葉台)。勝坂式土器です。この土器が、中期の大きな集落を象徴しています。確かに、なんとも不思議な力を感じさせる姿です。

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 土偶(縄文中期/多摩ニュータウン)。大らかな姿です。後期・晩期の「切羽詰まった」感じの「祈り」はありません。

 縄文後期後半になると縄文人は、多摩丘陵からおり、姿を消してしまいます。寒冷化し、食料の確保が難しくなり、大きな集落を離れバラバラになる。一方で、祈りは強くなっていきます。・・・やっぱり縄文文化は、中期までが好きだな〜。

 企画展示は「多摩のなんで?な出土品」。出土品の中には「これは何?」というものがあります。それを集めた展示です。

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 尖底土器は、縄文早期に広く作られた土器。石などで固定したと考えられています。縄文時代でも後には平底の土器が多くなります。

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 把手付深鉢(縄文中期/八王子市松木)。ビールジョッキのような、大きな把手がついています。酒を飲んだのでしょうか?

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 生物や人間を象った装飾。大らかで、にこやかな表情が「佳き時代」を感じさせます。

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 深鉢(縄文中期/多摩市諏訪)。万歳をする人間が強い印象を与えています。何なの? ← つまり、企画の意図通りの作品です (^^)

 多摩センターからモノレールに乗って帰路に。ところが途中で、強風のため運転見合わせ!10分ほどで運転再開したのでホッとしましたが、とにかく強風で寒くて … おまけに立入禁止で散歩できなかったり、第一目的の発掘報告会以外は、当てが外れた残念な訪問になりました。まあ、こういう時もあるさ !(^^)!