今回のオリンピックを観ていてつくづく思うこと。それは新しい種目に出場している若者の「カッコ良さ」。

 古い種目は、強く速く美しく … 狩りと闘いとかで「役に立つ」能力を競うものです。その頂点に立つのは「凄い」人でした。

 新しい種目は、実生活で何の役にも立たない「遊び」です。遊びは、ネットゲームのような「暇潰し」ではありません。「真剣に」「血沸き肉躍る」遊びです。そして、暇潰しは中毒になりますが、遊びは中毒にはなりません。それ自体が快楽だからです。

 「遊び」から生まれるのは「カッコ良さ」。そして、「争い」ではないので、他の選手がカッコよく決めれば称賛し、失敗すればその挑戦を称え励まします。ひたすらカッコいい!本物の遊びです。

 今回のオリンピックでは、スケボーを代表として、たくさんの「遊び」のカッコ良さを見せて貰いました。

 ありがとう!カッコ良い若者たち。君たちは、人工知能搭載のロボットが「役に立つこと」を全て人間に代わって行う時代にも、何の役にも立たない「遊び」を楽しんでカッコ良く生きていけます。

 私は、学生に「暇潰し」ではない「遊び」が人間のあり方を決める時代が来ると言い続けています。今回のオリンピックでは、時代を先取りする若者たちを見ることができました。嬉しい!!