NHK-BSで、AIによる失業にどう対応するか?をテーマとした番組を放送していました。

 放送内容を要約すると・・・日本国は、諸外国に比べて雇用を守らない国。AI導入の影響は大きいと想定されています(生禿は、過去では助け合う道徳が浸透していただけに、社会保障が脆弱だと解釈しています)。2030年には、世界の失業率は30%になると予想されます(教師は失業の可能性が少ないと言われますが、質の悪い先生なら、ネット上のAI先生の方がましだと、生禿は考えます)。

 カナダのハミルトンでは、「ベーシックインカム」の実験が行われました。一定水準以下の人々に、最低水準の所得を保証するものです。この実験結果は、低所得者に希望を与え、より創造的で生産的な生活への志向性を生み出すものと評価されました。しかし、新たに政権の座について為政者は、その出費が大き過ぎるとして、実験を停止しました。国民の幸せよりも、自分に選挙資金を提供してくれる有力者の意向の方が大切です(どこの国でも、同じようなものでしょう。日本や米国はもっと酷いよ思うけれど・・・。以下は生禿の見解です)。

 それにしても、ベーシック・インカムを保障された人間は、怠惰になるのではなく、明るい未来に向かって努力するようになる、というのは納得できますね。

 格差社会を必然とする資本主義をどうやったらコントロールできるか?識者は、AIに使われるのではなく、AIを使って人間が何をすべきかを考えるべきだ、と言います。それが出来るなら、もうやってるよ! 世界の失業率が30%になれば、世界各国で暴力革命が起きるでしょう。中国は、AI実用の先進国。自動化-無人化の流れの先端を走っています。そして、中国は共産国。国民は、AI失業に見舞われても国家がなんとかしてくれる、と信じています。中国の為政者もそれを認識しています。だから、中国はAI社会の真の先進国になり得ます。

 世界がどうなるか? 「一帯一路」どころではなく、「全ての道は北京に通じる」世界になる可能性は、低くはないのです。米国にお尻を振っているだけの日本はその時・・・