雨なので動物園に行かないことにしました。そこで、科学博物館(科博)をゆっくり観ることにしました。

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 科博の入口近くのラウンジにある、くじらカフェのビーフカレー。いつもカレーの匂いがしていて、いつか食べようと決めていました。値段の割には … ごくフツーのカレーでした。リピは無しですね。

企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」

20221006Ps085 20221006Ps091アクセスジカ
 アルガリとアクセスジカ。角は女房の研究分野の一つ。神の遣いになるには、角は必須なのかな?

 牛科の角は一生 ずっと伸び続け、雌にもあります。鹿科のツノは1年 毎年生え変わり、雄だけが生えます。犀(サイ)の角は、皮膚が角質化した、ずっしりとした毛の塊です。

企画展「科学層序と年代測定」

 地質学において最も基本となるのが地層の積み重なり、各地層の化学組成の違いを「科学層序」と呼びます。地質年代とは、地層に含まれる化石の種類を基に時代を区分したものを「地質時代」と呼びます。[古生代-中生代-新生代]に区分され、それぞれがさらに「代-紀-世」に分けられます。

=地層の年代の測り方=
測定法=放射性元素 分析可能な年代
ジルコン年代 100万年より古い
カリウム-アルゴン年代 10万年よりも古い
放射性炭素(14C) 5万年よりも新しい

恐竜絶滅
 6600万年前に恐竜やアンモナイトが絶滅しました。巨大隕石がメキシコ湾に落下したことが原因。隕石に多く含まれるイリジウムやオスミウムなどが、恐竜絶滅層に凝縮しています。6600万年前にインドに起きた超巨大火山の噴火も関与しているという説もあります。

 科学層序と年代測定に基づく地球史・生活史の解析の成果は、2022年にブルーバックスから「科学層序と年代測定」として出版されました。

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 スピロヘーター門は、動物の原型。

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 シアノバクテリア門(藍藻植物門)は、植物の原型。

真正細菌界
 大腸菌やサルモネラ菌など、バクテリアと呼ばれる生物群。生物の体内を含め、地球上のいたるところに分布します。

古細菌界
 メタン生成細菌。沸騰する温泉や海底の熱水孔・塩湖・深海底の泥の中から見つかりました。高温・高塩濃度・強酸・無酸素などの極限環境に耐える単細胞の生物。核膜を持たず、DNAは環状。地球生態系における「分解者」の一つ。

菌界
 酵母・カビ・茸などを含みます。水中から陸上まで様々なところで生活します。有機物を分解・吸収して、地球生態系における分解者の役割を果たしています。

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 カエルツビカビ(リゾフィジウム目)。形がカビらしい!

動物界
 海綿から哺乳類まで、最も多くの生物種を含みます。水中から陸上へ進出し、地球上を広く覆っていきます。

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 オウエンカイロウドウケツ。この時期の動物は、植物らしさも残っています。

現存する生命の仕組みは一つ
 生物の体をつくる細胞は、細胞膜で外界と隔てられ、生命活動の設計図=DNAを持っています。DNAは全ての生物に共通の言語で書かれており、作られる蛋白質も、全て生物でよく似ています。生き物たちはこの共通性の上に多様化しました。

20221006Ps130アロサウルス
 アロサウルス(ジュラ紀後期)。科博で1964年に公開された日本初の恐竜骨格。

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 ティラノサウルス(獣脚類)は、もともとは華奢な小型の羽毛恐竜でした。

獣脚類の小型化と鳥類への進化
 恐竜の初期の羽毛は繊維状で、体温を保持することに適していました。恐竜が恒温動物に進化し始めていたことを示唆しています。どこまでが恐竜でどこからが鳥類か、その境界線は引けません。抱卵や子育てなど鳥類の生態も、恐竜の段階で進化しました。

20221006Ps151ステゴサウルス
 ステゴサウルス。私はこの恐竜のお陰で恐竜ファンになりました。

20221006Ps154トリケラトプス
 トリケラトプス。手の甲を前ではなく横に向けているのは、角竜類がもともとは二足歩行であったことの名残ではないかと考えられる、とのこと。え!二足歩行していたの?

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 万年時計(田中久重)。東芝の事実上の創始者からくり義衛門が作った和時計(不定時時計)の最高傑作。東芝が科博に寄贈したものだそうです。

 世界で日本だけが製作した不定時時計。日々変化する昼夜の時間や季節の移り変わりを知らせる和時計は、日本のモノづくりの自信と誇りをみることができます。

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 小惑星探査機はやぶさ。科博に来たらご挨拶しなければならない「はやぶさ」です。

科学技術の偉人たち

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 荻野吟子(1851年生)日本最初の医師。保井コノ(1880年生)日本最初の女性博士。湯浅年子(1909年生)キューリー夫妻を師とした物理学者。日本の女性は素晴らしい。

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 南方熊楠(1867年生)生物学者・民俗学者。高木貞治(1875年生)第一回フィールズ賞選考委員。小平邦彦(1915年生)日本人初めてのフィールズ賞受賞。高木貞治の数学の教科書で、数学の奥深さに魅了されました。有難う御座いました。