八国山たいけんの里の講座「縄文人の植物利用」を聴きに行きました。

IMGs7530多摩湖 IMGs7552

 多摩湖(東京都)はどんより曇って、すごい湿気です。

 講座は縄文人が食べた植物についてのお話です。講座の後で、下宅部の遺跡公園に行き、実際の植物を見て歩きました。

 ニワトコは、お酒の原料になりますが、縄文時代にお酒を造る技術があったかどうかは疑問。呪術に使われた可能性はあるのだそうです。

IMGs7559コナラ IMGs7561

 コナラの木には、樹液を吸う虫が集まってきます。蜂がブンブン飛んでいました。

IMGs7568クヌギ IMGs7570

 クヌギの樹液は発酵してお酒になるそうです。虫もお酒が好きで寄ってくるんですって。

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 こちらは細ながいコナラ。長かったり太かったり、コナラには個性があります。

IMGs7576オニグルミ

 オニグルミは自生するものよりサイズが大きくなっており、管理栽培されたと考えられます。中の実の殻はとても硬く、昔はスタッドレスタイヤに使ったいたそうです。

IMGs7578クヌギ

 クヌギはとてもアクが強いそうです。

IMGs7580マテバシイ

 マテバシイの実は2年生。実に見えるのは去年のもの。芽のように見えるのが今年の実なんだそうです。アクはなく、生でも食べられるそうです。

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 スダジイも生で食べられる木の実です。

IMGs7596クリ

 縄文中期には、たくさんクリが栽培されていました。木材としても使われました。野生化したクリは小さくなります。今年はこれでも大きいほうだそうです。

 豆は縄文人のもう一つの主食。栽培種は、野生種よりかなり実が大きくなっています。大きな実をつけるものを選別する方法は、種を深く撒くこと。小さい種は芽が出ないからだそうです。発酵させて納豆として食べていた可能性もあると考えられているそうです。